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2020 年度横浜国立大学 電子情報システムEP 編入試験 体験記・体験談

はじめに

こんにちは、初めてのブログの記事に迷って早数日、ついに書くことにしました。

 2020年横浜国立大学 電気情報システムEP 編入試験体験記です。進学は別の大学にしましたが、こちらもありがたいことに合格していましたので、勉強内容などをこちらに残しておきます。

大学生活は自由で楽しくとても充実しており、高専在学時代に担任の教授に受験を勧めていただいたことは、とてもありがたかったなと感謝しています🙇‍♀️✨

 

つたないところもあると思いますが、どうぞ閲覧のほどよろしくお願いいたします。

(このブログを掲載するにあたり、高専5年の時の担任の教授に連絡を取りました。懐かしいものですね。。。高専の先生方は、学生と仲良く距離が近いのが本当に楽しかった!)

 

時系列での説明

【1~3年生】

プログラムに興味があるというだけで進学したのですが、勉強は毎回それなりにしていたため成績は常に上位5位以内には入っていました。教授陣の圧倒的進学推し(なぜか猛烈に進学を進めてきますよね。。。うちの高専だけでしょうか?)もあり、編入するのかなと漠然と思っていました。

TOEICは3年生のころ初めて受けて450点、勉強しなきゃいけないとは思っていましたが、編入で必要とも知らず後から後悔することになります。

これを読んでいる高専生の方は、1~3年生のうちは勉強をしっかりしつつ、TOEIC単語の勉強をする、TOEICを力試しに受けてみることをお勧めします。

 

【4年生】

4年生になるとまずインターンシップがすぐにあります。私は理化学研究所大学院大学に体験入学をしました。

体験入学では帰国子女の方や海外の方と同じグループになり、たくさん話をしてご飯を食べてと素晴らしい経験が出来ました。本当に楽しかったです。こうして書くと同じ部屋に寝泊まりしていたってコロナ禍のいまでは考えられませんね、早く収まれ~!

ここでの体験を通じて研究職への興味がわいた私は、ついに編入することを決意します!

 

ここまでが4年の夏ですね。

それからはまず志望校探しです。私は同じく進学を目指す同級生たちと集まり、志望校探しと編入の情報共有を開始しました。みんなで興味のある分野の研究をしている研究室を探し、大学を選び、私は志望校を3つに絞って勉強を始めました。(立地とかも少しは気にしました(都会へのあこがれ))

 

あと志望校を探すうえで大切なのは、筆記試験の内容ですよね。

後述しますが、気になる大学はまず過去問を見てみましょう。過去問の問題傾向は「「ほぼ」」変わりませんので、だいたいの出題傾向をつかむことが出来ます。所属している高専や大学の進路の棚にあるやつとか、あとはコミュニティを使う(私はこれでした)、大学のホームぺージに落ちているものを見るなどで早めに確認してみてください。

筆記試験の内容が1つもかぶっていないのはきついです。1口に数学といっても、編入生の最大の敵「線形代数学」から微積分など出題傾向は大学によりまちまちです。

なるべく似た出題傾向や同じ受験科目の大学を選ぶことで、勉強がスムーズになります。私はこの点も踏まえて明らかに出題傾向が違いすぎる大学を省き、編入試験を受ける大学を2つに絞りました。この時点で4年の短い秋休みが終わりました。

10月から本格的に勉強開始、内容については後述します。

ちなみに4年生が終了する時点でTOEICは550点と低かったです。焦って勉強していました。

 

【5年生】

コロナ禍突入です。春休みが伸びてラッキーと思いながら勉強、編入試験が受けられるのか?もしかしてオンライン?などと仲間内で話していました。(横国は普通に対面での実施でした。)

 

ちなみにTOEICテストでは自信満々で600を超えたと思っていたら、5点自己ベストを更新したのみでした。また、最後受ける予定だったTOEICはコロナで中止となり返金されました、無念!

横国は英語がTOEIC換算なので、この時点で55点?程の得点率ということになります。すごく悲しい気持ちになりましたが、落ち込んでいるひまはないので勉強再開。

最後の1.2か月は間違えた参考書の問題を巡回しながら過去問をひたすら解きました。横浜国立大学だけでいえば金沢大学や農工大編入試験問題と出題傾向が似ており、そちらの問題も解いていました。

この判断は大変良かったと思います。現に他大学の過去問で解いたおかげで本番の編入試験で解けた問題もありました。志望校の過去問を一通り頭に入れたら、似た出題傾向の他大学過去問を解いてみてください!

 

面接について。

これは様々な意見があります、学力編入における面接はあまり関係ないという方もいますが、きちんと対策をしておくに越したことはありません。

しっかり内容を練っておきましょう。何より面接前の緊張が少し楽になります。私はものすごく緊張して大変でしたが、練習のおかげで最後まで話すことが出来ました。

 

【試験当日】

前日が大雨で下見ができないままでしたが、無事たどり着いて試験を受けました。

試験開始前、辺りはタブレット端末でスマートに学習をしている人が多く、大量のノートで勉強しているのが少し恥ずかしくなりました…また、後ろから「俺TOEIC680だし…」的な話声を耳にして落ちたかもなと思ってました。

コロナ禍のため前後1席が開けられており、例年のように前の人の背中に気をつけながら問題を解く必要はなくスムーズに回答できました。

 

手ごたえとしては、数学7.5割、物理10割、電気回路10割、電磁気5割、論理6割、電子5割(英語はTOEIC換算で5.5割)でした。

ここ数年は論理、電子工学が難しめです。2020年は数学にも転置行列など新しいところから出ました。

面接は2部屋あり、私が入ったところは穏やかな雰囲気でしたが、もう一方は怖かったそうです。いい部屋に当たれるように祈願してください。。。

 

【試験後】

コロナ禍であったため、特に観光もなく早めに帰宅、10日後に迫る専攻科の学力試験勉強に励んでいました。こう書くと何とも忙しい時期を過ごしていたなと思いますが、不思議と苦ではありませんでした。

専攻科試験は何事もなく終了し、無事合格していました。

この時点では、横国には落ちていると思っていました。論理回路や電子回路の問題が難しかったこと、何よりTOEICが高くないことで難しいのではないかと思っていました。

(噂で試験の平均点が7割ないと合格できないと聞いていたので、7割はとれてなさそうと思っていたのも大きかった。)

 

【合格発表の日】

他大学の試験がもう少し先でそちらの勉強をしつつ、専攻科に受かった安堵に浸っていたため、合格発表のことをすっかり忘れていました!しかしふと発表から2時間たったころ、たまたま思い出すことができ、お昼を食べながら特に緊張もなく確認しました。

受験番号も忘れていたので、確かこんな番号だったよな。。。と思いながら合格者の受験番号リストを見ると、あった

いや、けど番号まちがってるかもだし、けど、と思いつつお世話になっている先生の研究室に突撃し、「受かったかもしれません!!!(番号分からないけど)」といいました。結局受験番号はあっており、先生一同大喜びで祝福してくれました、いい先生方に恵まれていました。

多分見ていないと思うけど、お世話になった先生方に改めて感謝を述べたいです、ありがとうございました。

 

 勉強方法について

私の手帳に記載していた勉強方法についてまとめておきます。ご参考までにご覧ください。

 【試験内容】

基礎科目

・数学・・・行列、微分方程式のみ

・物理・・・力学と剛体、慣性モーメントの問題から広く出ている

・英語・・・TOEIC

専門科目

電気回路、電気磁気学、論理回路、電子工学、アルゴリズムのうち4つ

・電気回路・・・意外と難しいです。後ほど勉強につて書きます。

・電気磁気学・・・学校の教科書の問題を満遍なく解き、あとは応用問題を過去問から探して解いていました。

論理回路・・・学校の教科書で大丈夫でしょう!と思っていたらここ2年難しく、本番でも苦戦しました。

・電子工学・・・暗記することや導出が多い!学校の教科書の理解を進めて丸暗記しました。

 

・面接… 面接官3人の個人面接。一人10分程

 志望動機、行きたい研究室、研究内容(詳しく知っておく)、将来のヴィジョン

教員免許を取りたいか、単位不足で2年次編入になっても大丈夫か、併願… etc.

 

【勉強方法】

まず大前提として、勉強は英語(TOEIC)以外は過去問を見てからの着手をお勧めします。先ほども述べましたが、無駄なところに勉強時間を割いてしまうともったいないです。私はこれをやってしまったので、これを読んでいる方はまず出題傾向の確認をしてから勉強してみてください。

 

*5年開始あたり

4年の間は数学と問題傾向の把握に臨んでいました。

3月から物理に取り掛かります。横国に関してだけ言えば、力学と剛体の運動、慣性モーメントの問題を徹底的に解いて数をこなしておいたのが良かったです。参考書のお勧めについては後で書きます。

5月から専門の4科目に取り組みました。専攻科の試験も横国の試験の10日後にあったので力を入れて勉強しました。

まず過去問を解いて、苦手な項目を把握しました。その項目を中心に後はひたすらに教科書周回を行いました。

結果として、教科書集周回はかなり力が付きなした。電気回路は特に時間がかかったため、もう少し早めに取り組みたかったです。

回路の先生から借りた参考書がとても良書で本番も10割とれました、3,4年からこれを解いてれば多分電気回路の試験で困りません。多分。

興味がある方はがある方は参考書を書くので見てください。

 

*試験前1か月

 引きつづき物理や専門の勉強をしながら、横国や、傾向が似ている他大学の過去問を5年分解きました。かなり焦る時期でつらかったですが、新しいことはなるべく控えて知識の定着を心がけました。

 

【参考書】

数学…「編入数学徹底研究」

物理…「大学生の初等力学」

電気回路…「詳解 電気回路演習」(超おすすめ)高専で使用していた教科書 

電気磁気…「電気磁気学演習[新訂版]」、高専で使用していた教科書

論理回路… 教科書のみ

電子工学… 同じく教科書のみ

 

最後に

 毎年3割くらいが合格していたかなと思います。上位30%に入れるように勉強あるのみです。7割とれていなくても受かることがあるとわかったので、試験の途中も気を落とさずに!

また、キャンパス内が広かったので、下見はしっかり行うことをお勧めします。

過去の報告書読んだり、ZENPEN見たり、編入生と繋がったり、モチベを見つけて頑張ってください。